卵子提供治療のさまざまなメリット

卵子の若返りを可能にすると期待される卵細胞質置換治療

女性の体内にある卵子は年齢と共に老化していきます。卵子の老化が妊娠に影響を与えると言われる今、注目されているのが研究段階である卵細胞質置換治療です。研究が進んで実用化されれば、40代以上の女性の妊娠や出産にも影響を与えると言われています。


卵子を若返らせる方法とは


若く元気な卵子にはエネルギーを生み出すミトコンドリアが多く含まれています。女性の加齢や喫煙、ストレスや生活習慣等が影響すると卵子は酸化し、ミトコンドリアが少なくなってしまい、エネルギーが作られなくなってしまう状態になります。これが卵子の老化です。


卵細胞質置換治療とは、まず年齢が高い女性の卵子から遺伝子情報が入った核を取り出し、若い女性から採取した卵子の細胞質内に移植します。若い細胞質内のミトコンドリアを利用して再び卵子を元気にさせるのがねらいです。移植後は98パーセントは自らの遺伝子情報を持った卵子となります。残りの2パーセントは若い卵子に含まれる遺伝子情報です。100パーセント自分の遺伝子情報ではない事から、日本国内では倫理上の問題もあり、まだ研究段階となっています。


自分の卵子を治療目的で使うために提供してくれる人達も必要です。産婦人科医によるアンケートでは、生まれた子どもが自分の遺伝子をほとんど持たない、匿名などプライバシーが守られるなら提供してもよいという結果が出ています。提供者の確保と提供者の遺伝子が混じる可能性が解決されれば、40代以上の女性の妊娠や出産のために使われる有効な治療の1つになるでしょう。


卵細胞質置換治療は現在どこまで進んでいるか


ミトコンドリア病という不治の病があります。イギリスではこの病気の治療のために卵細胞質置換治療の臨床段階に入っています。この臨床結果によって卵子を若返らせて不妊治療に活かす分野にも大きな影響を与えることは想像に難くありません。


動物実験による卵細胞質置換治療では、妊娠や出産の可能性が高くなったという結果が出ています。iPS細胞による実験では、卵子と精子を作り出し、体外受精でマウスを誕生させています。この方法を卵細胞質置換治療に応用できれば、自分以外の遺伝子が混じってしまう問題の解決にもつながる可能性もあります。


卵細胞の老化は加齢だけではなく、生活習慣や食事内容、運動や睡眠不足によっても進行します。自分の今の生活は卵子を必要以上に老化させていないかを振り返り、反省点があれば少しずつ修正していくようにする努力も必要です。卵細胞質置換治療が現実に行われるようになった時、その治療だけに頼るのではなく、普段の生活から卵子を守り、元気にさせることが将来の妊娠や出産に関わってくるからです。

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