卵子提供治療のさまざまなメリット

凍結胚移植による不妊治療の効果への期待

現在は高齢出産も増え、不妊治療への関心も高まっています。不妊治療の1つとして凍結胚移植があります。具体的にどのような方法で行われるのか、未授精卵子の凍結保存との違いやメリットやデメリットは何かを述べていきます。


凍結胚移植とはどのような方法か、メリットは何か


凍結胚移植を実施するには、まず女性の体内から排卵誘発剤などを使って卵子を採取し、それに精子をふりかけるか、顕微鏡を使って卵子に元気な精子を注入して人工的に受精させます。受精卵は2日目から細胞分裂を始め、5日目には受精卵が子宮内に着床できる胚盤胞と呼ばれる状態になります。この胚盤胞の状態になったものをマイナス196度の液体窒素で凍結させ、妊娠にふさわしい時期がきたら凍解させて子宮に戻します。この時、複数の受精卵(胚盤胞)から質の良いものが選ばれて凍結保存されます。これが全胚凍結です。


第1子の妊娠の成功後に、凍結させている受精卵が余っているけれど、廃棄するにはもったいないので、第2子出産を希望するためなどに残しておくのを余剰胚凍結と言います。受精させない状態で卵子を保存するのを未受精卵凍結と言います。まだ未婚だけど将来のために卵子を保存しておきたい、今は妊娠のタイミングではないのでその時まで卵子を保存しておきたい、病気の治療で卵子に影響がでる可能性がある時などに利用される方法です。妊娠したいと思った時に人工授精させて子宮に戻しますが、妊娠の成功率は細胞分裂させた受精卵の方が高くなります。


連結胚移植のメリットは、1回に複数の卵子を採取できる、細胞分裂した受精卵の中から良質なものを選べる、移植する時に受精卵の個数を選べるので多胎妊娠を防げる、などがあげられます。


凍結胚移植のタイミングとデメリット


妊娠を希望する時期がきたら凍結胚移植を行います。子宮内膜を妊娠する状態にするために多く用いられているのがホルモン補充周期です。プロゲステロンで排卵した状態を作り出し、エストロゲンで内膜を厚くして受精卵が着床しやすい状態を作ります。月経周期が定期的なら、ホルモン剤を使わずにその人本来の排卵周期に合わせて受精卵を戻す自然周期で行います。受精卵の着床を助けるためにHCG注射を使う場合があります。自然周期よりはホルモン補充周期の方が妊娠の可能性は高くなります。排卵誘発剤を使い、採卵も行いながら移植を行う方法がありますが、卵巣過剰刺激症候群を発症する可能性があります。


凍結胚移植のデメリットは、診察や検査、採卵、受精卵保存のために医療機関によって初期費用が30万円から100万円ほどかかることです。受精卵は1個につき年間1万5千円ほどの保管料がかかり、複数あればその分費用がかかります。採卵から移植するまで2ヶ月ほど待たなければならず、薬による副作用が出る可能性も考えなければなりません。凍結時や融解時に受精卵そのものにダメージを与える可能性もあります。デメリットもありますが、子宮の内膜の状態を妊娠しやすいよう整えてから受精卵を移植することができる効果的な不妊治療とも言えます。

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